若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)城 繁幸
光文社 刊
発売日 2006-09-15
右肩上がりの経済成長が未来予測に無い現状での生き方 2008-04-13
すでに続編も出ているようですね。
大学生は就活前に読んでおいた方が良いと思います。
私自身も終身雇用と年功序列、また成果主義の問題には以前から興味を持っていたので非常に本書は示唆に富んでいる。
1973年生まれ東大法学部卒の城さんの冷静かつ的確な現代会社システム解析である。
非正規雇用の八割が30歳以下であり、24歳以下の二人にひとりは非正規労働者だそうだ。
与野党の公務員改革案も実は新規採用枠の縮小であり、一番給与の安い下っ端を減らしたからとして浮いた人件費などたかがしれている。(ごもっとも)
残された年功序列というレールを維持するために若者が切り捨てられている事実を述べてきた。企業という列車にのる手前で、あるいは列車のなかでさえ、彼らは思い犠牲を強いられ続けている。言い方を換えれば、すでに雇用している人間の既得権益を維持するために、若者の雇用を犠牲にしたわけだ。p132 (まったくごもっとも)さらにこのシステムは年金も全く同じ訳であることは著者は指摘している。
成果主義に関しても、現在の企業システムを普通に若者は疑問に思うだろう。「なぜ、成果主義なのに初任給はこんなに低いのか?」「なぜ、自分にもっとレベルの高い仕事を任せてもらえないのか?」「なぜ、正社員とまったく同じ仕事をしていても、派遣の自分は彼らの三分の一の給料なのか?」p213 おそらく殆どの若者はこの様に感じているだろう。自分自身も、ず?と感じてきた。
著者は、こんな現状打破のために、声を上げろと言う。また梅田望夫の言うところの「けもの道」と同じようにあえて自らの意思で列車を降り、レールのない荒野へ踏み出した若者の生き様を何人か紹介している。p193-
もちろん、列車に残ること、敷かれたレールを走る事を全否定している訳ではない、そこには個人個人の生き方や将来設計もあることを著者はしっかり担保している。
いずれにしても、労働者の7割がサラリーマンと言われる現在、土地神話が崩れ去った様に、右肩上がりの経済発展も望めない現代である。結局は過去を振り返れば、そこにあるのは、技能技術(スキル)なのだろう。そして金で代替できない生き方の模索が求められているように思えてならない。
若干物足りなさを感じたのは、全ての話がやはり企業とか都会での展開に終始してしまうことだろうか。経済成長が望めなくなった時、都会と言う地域は人間の生活を可能にしてくれるのだろうか?人生の価値観や生活という文脈から見れば、日本という他の先進国からみても自然豊かな国土をもつ国家のあり方も自ずと見えてきそうではないだろうか。
そのときに持っていったのが、若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) 。
ぬるいお風呂につかりながら、ゆったり気分で全部読んじゃいました。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) の中身については門外漢、普通だったら読まない種類の本なんですが、やっぱり旅先ののんびりした気分が、いつもと違う種類の本を手に取らせたんですね。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) みたいに、普段読まない本でも結構おもしろく読めちゃうもんです。いろんな本を読むのも大切ですね。
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本はあなたの生活に生かせてこそ値打ちがあると思います。若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) は十分にその値打ちがある本です。
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