マッキンゼー流 プレゼンテーションの技術ジーン・ゼラズニー /数江 良一 /菅野 誠二 /大崎 朋子
東洋経済新報社 刊
発売日 2004-12-10
プレゼンテーションの聞き手の立場からのアドバイス 2008-03-25
マッキンゼーのビジュアル・コミュニケーション・ディレクタ(なに,その役職?)を務めるジーン・ゼラズニー氏によるプレゼンテーションについてのハウツー本.
プレゼンテーションにおける心構え,テクニック,注意点などを平易に解説しており,特に聞き手の立場からのアドバイスが多くなっています.どのような状況で聞き手はイライラし,席を立ったりするか,そしてそのような状況とならないようにどのようにするか,という視点での解説は初心者にとって心強いかも.
しかし,本書で指摘されていることは,マッキンゼーであるか否かはまったく無関係であり,プレゼンテーションに慣れている人間にとっては至極当たり前のことばかり.逆説的に,いかに多くの人のプレゼンテーションが当たり前のことさえできていないかということなのでしょうが,たとえばプレゼンの天才と言われるジョブズのパフォーマンスも,基本的には本書で解説されたテクニックの範囲内でしょう.
また,本書はスピーチの内容そのものについては,ほとんど言及されていません.プレゼンテーションはなにもスライドや資料の作り方,ポインタの使い方が全てではなく,やはりスピーチ,話し方が相当に重要であって,その部分に言及がない点で本書は不満です.
そのため,やはり,スピーチについてはカーネギーの『話し方入門』を参照すべきでしょう.『話し方入門』は古い本であるため,パワーポイントを使ったプレゼンには言及がないため,本書はその部分を補うものとして考えた方がよいのかもしれません.いずれにせよこの2冊を読めば,プレゼンテーションに臨む心構えができるでしょう.
「お!」と思うような発見があったり、
「へえ」と思うような一文があったり、
著者のジーン・ゼラズニー /数江 良一 /菅野 誠二 /大崎 朋子の力量が、そこここに現れています。
マッキンゼー流 プレゼンテーションの技術 はそんな部分もあったかと思うと、全体的に一本の筋もしっかり通っています。
そういう意味では、マッキンゼー流 プレゼンテーションの技術 はとてもバランスの取れた本なのじゃないかと思います。
だから、いい意味で失敗が無い本だと思ったりもします。こいつはオススメですよ。
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