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【話題の本】『マイケル・K』

■W杯開催を前に「南ア文学」どうぞ

日本代表も発表され、6月上旬のサッカー・ワールドカップ(W杯)開催まであと少し。開催国の南アフリカは、サハラ砂漠以南のサブサハラ地域の中でも特に出版業が盛んで、豊かな文学を持つことで知られている。そんな南ア生まれの作家の代表作が、日本でも書店のある仕掛けをきっかけに、徐々に売れ行きを伸ばしている。

内戦下の南アフリカ。主人公のマイケルは、手押し車に病気の母を乗せてケープタウンから内陸の農場を目指す。さまざまな暴力や監視にさらされながら、大地や自由を求めて放浪する主人公。緊張感とみずみずしさが同居した「語り」は圧倒的で、胸に迫る。

著者のクッツェーは、オランダ系植民者アフリカーナーの系譜。ケープタウン大学を卒業し、英国や米国で教職などを経験しながら創作を開始。帰国後、執筆活動を本格化させ、本書と『恥辱』で2度のブッカー賞、2002年にはノーベル文学賞を受賞している。

W杯開催に合わせ、東京都中央区の丸善日本橋店で2月から「このすばらしき、どうしようもない世界」とポップを作って売り出したところ、1店だけですでに300冊近くを売り上げたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100522-00000037-san-ent


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