例えば、
「発言の中で、わからないところがあったのですが」
この表現は、正しいのでしょうか?
国語審議委員会によると、「相手の説明不足を責めないで、自分の理解する力が不足であるという謙虚な態度を表現している敬意表現」とみなされていますが、「敬意を感じない」という人も、大勢います。
もちろん、丁寧な話し方か乱暴な話し方かによっても印象は違うでしょう。
・「悪いけど、急な仕事がはいったので待ち合わせの時間ずらしてくれない?」
こちらも国語審議委員会によると、「悪いけど」と前置きをしたり、変更の理由をはっきりと説明するなど、相手の心理的負担を減らす思いやりがある敬意表現とされています。
ただ、相手に対して何らかの気遣いをしていることが表現されています。それは好意的である、と言えるでしょう。敬意表現というよりも「好意表現」といった方がよいかとも思います。
確かに、上下関係を基本にしてしまうと、敬意を感じない人も多いでしょうが、社会的立場が対等な者同士の会話、と思えば、十分に配慮を感じる表現です。
とにかく、敬語の基本は相手の人格、立場を尊重する気遣いが含まれている表現をすること。このことを広く「敬意表現」と呼びます。
