「ございます」の基本語は「ござる」という尊敬語です。それに「ます」を加えた「ござります」が生まれ、とても敬意の高い尊敬語として相手の動作に使われていました。
殿がござりました (来るの尊敬語)
座敷へござりませ (行くの尊敬語)
江戸時代の終わり頃から使われ始めているようで、「ございます」は「ござります」が変化して生まれた語です。よくよく調べてみると、「ござる」→「ござります」→「ございます」というように、だんだん変化したという単純な流れではなく、「ござる」は尊敬、「ござります」はとても強い丁寧な尊敬で、「ございます」はくだけた表現というように、使い分けられているそうです。
つまり、それぞれの表現は似ているが、別の言葉としてきちんと使い分けられていたわけですね。
さらに時代が進んで「です」が使われるようになると、「ございます」は古風に感じられるようになり、口語ではあまりつかわれない表現になりました。しかし、「です」が広く普及するにしたがって「です」はだんだんあたりまえになって敬意が感じられなくなってきた。そこで、「です」をさらに丁寧にした表現、ということで「~でございます」が新しい丁寧表現の代表として再び広まりました。
このように、ちょっと込み入った経緯がある言葉なので、尊敬か、謙譲か、丁寧か、正しいのか間違っているのかわかりにくいのです。単純にまとめてしまうと次のようになります。
